教育委員会と学校へ「マスク不着用宣言書」を提出

 小学校に通う我が子が、帰宅後、連日のように「息苦しいマスクは嫌だ」と訴えていたので、本日、教育委員会と学校へ「マスク不着用宣言書」を提出し、1保護者としての考えをお話ししてきました。

 まず教育委員会からは、「マスク着用は強制ではないため、最終的には保護者の判断にゆだねる。」との回答を得ました。1保護者としての考えを明確に伝えるため、念のために教育長宛の「マスク不着用宣言書」(校長宛と同内容)を渡しました。教育委員会内で回覧します。とのことでした。

 それから小学校へ行き、校長先生と担任の先生、私と我が子の4人が同席し、保護者判断として我が子にマスク着用をさせないことを自分なりにまとめた「マスク不着用宣言書」を渡し、自分の言葉で説明しました。

 非常に理解あるバランス感覚の優れた校長先生であることもあり、私の話をよく聴いてくださり、我が子が学校でマスクをしない選択をすることを理解・了承してくださいました。

 また、「差別や偏見が起きないよう子ども達に指導していくとともに、他の教職員にも情報を共有します。」とのお話で、我が子に対しても「何か友達に言われるようなことがあっても、心配しなくていいし、君のお父さんのように校長先生や担任の先生も味方になるから何でもお話ししてね。」と話してくださいました。

 さらに、「今は一人かもしれないけど、本当はマスクをしたくないお友達・保護者も他にいるだろうから、少しずつそのような児童が増えていき、全体の流れが変わっていくこともあると思う。感染症対策も大切ではあるが、教育の現場というものはそれだけをやっていればいいというわけではないので、個人的には早く正常な日常生活が戻って欲しいと思っています。」とお話されました。

 今回実際に行動してみて、結果的に良い結果となりました。また、素晴らしい先生方に恵まれていることもわかり、自分自身の勉強にもとてもなりました。

 以下ご参考までに、校長先生へ提出した「マスク不着用宣言書」を貼り付けておきます。

マスク不着用 宣言書

2022年4月8日

マスク不着用 宣言書

〇〇〇小学校 校長様

小学生の父親(保護者) 森山拓

 私、森山拓は、保護者判断により、子どもの健康上甚大な影響が懸念されるマスク着用をさせないことを児童本人(氏名〇〇〇)の意思を尊重した上で選択、宣言致します。

 現在〇〇〇小学校では、教職員や児童へのマスクの着用・指導が常態化しており、お願いベースであるとは思いますが、実質的には半強制になっている現状だと保護者としては感じています。

 昨年度、我が子が〇年生だったときには、学校内で先生方からマスク着用を指導、またお友達からもマスク着用を求められるということで、本人は学校内ではマスク着用をしていましたが、帰宅すると「あ~苦しかった。マスクをすると頭が痛くなるし目が回る。マスクは嫌だ。」と、毎日のように訴えておりました。 マスク着用により呼吸がしづらく酸素欠乏になっていると考えられたため、関係法令や実験データ・論文等を調べました。以下簡単に記します。

(酸素・二酸化炭素濃度についての関係法令)

 通常空気中の酸素濃度は約21%ですが、日本国の労働安全衛生法の酸素欠乏症防止規則には、「空気中の酸素の濃度が十八パーセント未満である状態を酸素欠乏」と定義しており、危険作業労働者を酸素18%未満で働かせる場合には、別途酸素ボンベなど補助器具を用意しなさいと定めています。

 大人がマスクを着用した場合、マスク内の酸素は1%~2%低下しますが、大人に比べて肺機能が弱い子どもやお年寄りのマスク内酸素は、2%~3%前後までも低下します。(実験データや論文等あり。また森山拓本人も計測器を用いて確認済。)
これは、子どものマスク着用は、実質的には労働安全衛生法が定める危険労働者並の危険行為であることを示しています。

 呼吸により、酸素は二酸化炭素と交換されますので、例えば1%の酸素濃度低下は、約1%の二酸化炭素濃度上昇となります。

 次に、二酸化炭素濃度について調べたところ、厚生労働省サイトでも確認できる二酸化炭素濃度の安全限界(暴露限界)については、日本産業衛生学会が定める5,000ppmという数字が出てきました。5,000ppmとは0.5%のことですから、やはり子どもにマスクをさせた場合のマスク内の二酸化炭素濃度、約2%~3%(=20,000ppm~30,000ppm)というのは、はるかに暴露限界を超える危険水準となります。

 補足として、労働安全衛生法の事務所衛生基準規則では、事務所の二酸化炭素濃度は1,000ppm以下にするよう定めています。危険労働ではない一般作業を行わせる場合の基準であるため、はるかに厳しくなっています。

 以上の関係法令等があることから、日本国内でのマスク着用は義務化できず、お願いベースとなっていることと思われます。

(感染症に関連する差別や偏見について考え、適切な行動がとれるようご指導を)

 文部科学省公表の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2022.4.1 Ver.8)別添資料」30ページに記載の指導例⑦によりますと、
「見えないウイルスへの不安から、特定の対象(マスクをしていない人、等)を嫌悪の対象としてしまうことで、差別や偏見が起こる。差別や偏見のもととなる「不安」を解消するためにも、正しい情報(公的機関が提供する情報)を得ること、悪い情報ばかりに目を向けないこと、差別的な言動に同調しないことが大切である。」と記載があります。

 「健康上の理由等により、マスクをしない子・できない子もいる。それによって差別をしたり偏見を持ったりしてはいけない」などと、ホームルームで児童に知らせる等、ぜひ適切なご指導をしてくださるようお願い申し上げます。

 また、我が子がマスク不着用を選択したことによる、他の保護者から学校への苦情連絡等があった場合などは、私自身も我が子や学校の先生方と相談しながら、解決策を考えたいと思いますのでどのようなことでも、いつでもご連絡くださるようにお願い申し上げます。

(以上)